上手くてヘタな人
“上手くて下手な人”
その様に例えられる事があります。
たまに、生まれつき器用な人がいます。
そういった人が手品を始めると、技法を次々と覚え、難しい技法も難なくこなしてしまいます。
良いと言えば良いのですが、そういった人はマニアの中で評価が高くなリがちで、より一層錯覚が強くなります。
その錯覚とは、“手品は技法で出来ている!”と思ってしまうところです。
例えば“こんな現象をしたい!”と思ったとき、その解決方法をすべてテクニックで補ってしまいます。
普通のマジシャンなら、テクニックで乗り越える事を諦めて、アイデアを絞ったりするところを、上手い人はテクニックで乗り越えてしまうのです。
その結果、解決方法が似たものになってしまいがちです。
テクニックは使えることに越したことはないですが、テクニックのみに囚われない方がいいと思います。
テクニックに囚われるのは、良いとも悪いとも言えません。
ですが、テクニック、アイデア、演出、表現、キャラクター…、いろんな部分を身に付けたいですね。
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